中の南無妙法蓮華経をわかして中から丁寧に磨いていくんです。
日夜朝暮に又(また)おこたらず磨くべし
(一生成仏抄:384)
だから。
外から磨く時には自分で磨いてるっていう意識があるんですね。
だから、「先生が文化会館に来るから。いっぱい来るから。恥ずかしくないようにちゃんとお化粧しとこう。」と。
「髪の毛は大丈夫かしら。」って、ちゃんと自分を認識してる。自覚があります。
「磨いているんだ。磨いているんだ。中から勤行をして命を磨いてるんだ。」という自覚が少ないんです。
「面倒くさいけど、やるだけやっちゃおう。」
「三座やんなきゃならないな。面倒くさいけど、何かあったら嫌だからやるだけやってみましょう。」
そんなお題目では染み込むわけがない。深く染み込まないんだ。
「早くやっちゃって洗濯しよう。」
「早くやっちゃって晩のおかず買ってこよう。天ぷらにしようかな。何にしようかな。」
「早くやっちゃって徳川家康(テレビ)見よう」なんて。
そうゆう命でお題目をやってると、口だけパクパク南無妙法蓮華経。
口の功徳はあるけれども心の功徳は薄くなっちゃう。
靴磨く時は、どう磨きますか。
「つま先は大丈夫か。かかとは大丈夫か。」と見ながら磨きますよね。
勤行の時は、あさってのことを考えながら「南無妙法蓮華経。南無妙法蓮華経。南無妙法蓮華経。」
「早くやっちゃおう。」ってやっちゃった後のことを考えてる。
だから惰性になる。
「爾時世尊(にじせそん)。 従三昧(じゅうさんまい)。……速成就佛身(そくじょうじゅぶっしん)。
あら、三座かしら。四座かしら。」なんて。
「磨いてるんだ。」っていう自覚がないんです。惰性。
それで、「勤行は大事だ。題目は大事だ。」って。
そう言いながらいい加減なんです。
これは重大問題です。
だから、思うように功徳が出ないんです。
いっぱい功徳でるから、じんましんぐらいならすぐ治るんですね。
でも、癌だとか骨の病気、治らないの。染み込まないから。
皆深く信心を発(おこ)さないと。言ってください。
深く信心を発(おこ)して日夜朝暮に又(また)おこたらず磨くべし
何様(いかよう)にしてか磨くべき
只(ただ)南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを
是(これ)をみがくとは云うなり。
(一生成仏抄:384)
真言をやってる人は特別。体全部をジャブジャブ、ジャブジャブとゆすぐように磨くと糖尿病や喘息が治るんです。
「関節までお題目で磨いてるんだ。関節まで南無妙法蓮華経になってるんだなあ」
と思いながら磨くと関節リュウマチが治るんです。
そこまで祈りがいってるかどうかなんです。
祈りが深いか浅いか、いい加減かどうかによって功徳が変わる。
磨くなら正確に磨くこと。ゆっくり丁寧に磨くこと。
速いからいいんじゃないんです。南無妙法蓮華経と正確に。
時々指導会で「うちの主人は、なんべんほうれんげきょう」って言うんですって。
速くやって「なんめきょ。」っていう人もいます。
速くやろう。数をしようと思うと「なんめきょ。なんめきょ。」
2階で拝んでると「なんだこの、なんだこの」って聞こえる人も。
本当に。とっても速いんです。それで注意すると
「そんなこと言ってません。ちゃんと南無妙法蓮華経と言ってます。」って。
それはだめですよ。
我もいたし人をも教化(きょうけ)候(そうら)へ
(諸法実相抄:1361)
自行化他(じぎょうけた)に亘(わた)りて南無妙法蓮華経なり
(三大秘法稟承事:1022)
自分でも南無妙法蓮華経。人が聞いても南無妙法蓮華経でないと本当の折伏にならない。
自分だけ南無妙法蓮華経。人は「なんだこのやろう」ではだめ。
自分のペースがあって、そのペースが一番やりやすいって人もある。
でも、十人一緒にやったらその速さじゃだめ。
家族一緒にやるときは少し緩めて「南無妙法蓮華経。南無妙法蓮華経。」と言うとついてこれる。
家族みんなでやると自分のペースでやると
「お父さん、速くてついていけない」「ついてこないほうが悪いんだ」
そんなこと言ってけんかしてるんです。
やっぱり同志だから。みんなが楽しくあげられるように気を配ってあげられるのが同志ですよ。
この速さならみんなもできるだろうなっていう速さでやる。
あんまり長くなっちゃうと時間終わっちゃうからね。指導の時間がなくなっちゃうから、そんなに何遍もできないんですね。
そうゆう意味で、丁寧にあげること。祈りを込めてあげてください。
ああ、これで乳がんが消えてるんだな。
お腹の中まで染み込んで、それで胃腸が丈夫になるんだな。
広宣流布のために胃腸を丈夫にしよう。
肝臓まで、そしたら肝臓が治る。
子宮までお題目が染み込んだら子宮がんが治るんだな。
ただ、南無妙法蓮華経でいいんだからありがたいな。
お金がかからないんだから、信心は。ありがたいな。
感謝感激で、丁寧に丁寧にお題目でぐるぐるぐるぐると体の中を隅から隅まで染み込んでいくと、
髪の毛の一本一本から足のつま先まで南無妙法蓮華経になっちゃう。命が。御本尊様と同じ功徳になる。
自分が南無妙法蓮華経になっちゃう。それを当体蓮華(とうたいれんげ)。